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2017年 01月 16日
今回はガーナの片田舎で3日間入院した話です。
妹曰く「人生初の入院がガーナなんて貴重!」だそうですので、よろしければお読みください。(なんとのんきな人!本人はいろいろ心配でした・・・) 新年早々楽しい話ではなく恐縮です。 ***************** アクラ到着後2泊は、定宿にしている空港近くのホテルに滞在。 その後、家のある町へ移動しました。(首都アクラから車で30~40分くらい) 就寝中に猛烈な腹痛と吐き気で目が覚めました。 お手洗いから離れられない私の様子を見た夫に「病院に行きましょう」と言われ、深夜12時を過ぎているというのに近所に住む親戚の男性をわざわざ起こし、隣町の公立病院の救急外来に連れて行かれました。 (何かと人手があった方がいいと思ったのか、夜道をひとりで運転するのが不安だったのか、理由はよく分かりませんが、親戚も夜中にかり出されてさぞ驚いたことでしょう) 病院到着時、熱は38.5度くらい。水を飲んでも嘔吐してしまうし、貧血で足元もふらふら・・・。 針だけは刺さないでーーと思っていたけど、抵抗できるわけもなく即血液検査と点滴をされました。 点滴はなぜか手の甲。腕の内側に針が入らなかったわけでもなく、いきなり手の甲にカテーテルを入れられて痛かったです。点滴が漏れたのか、いまだに甲の血管が膨れて浮き上がってます。早く治ってほしい。 てっきり点滴で水分・栄養補給したら帰れると思っていたのに、朝の回診で「入院してください」と言われて力が抜けました。 汚い話で申し訳ないのですが、病院なのにERのお手洗いが清潔ではなかったんです。ガーナ人の夫も目を背けるくらい。なので、「トイレが汚いから入院は絶対いや!」と抵抗したんですが、先生と看護師さんに「病棟のお手洗いはきれいだから大丈夫よ。それにこのままだったら日本に帰れないわよ。」と言われて車いすで病棟に運ばれていきました。 はじめは大部屋と言われたんですが、大部屋は空調もなく、お手洗いやシャワーも他の部屋と共用なのを見て夫が個室を取ってくれました。 個室を見た夫は「病院じゃないみたーい」と言っていましたが、うーん、日本のそれほど新しくない病院の病室って感じかな。 でもお手洗いとシャワールームが広くてきれいで、部屋の中にあるからいつでも気兼ねなく使えるのがとてもありがたかったです。 (ですがびっくりしたことに、夜中にお手洗いに行こうと思ったら誰か入ってて!!次の日に誰が使っていたのかと聞いたら看護師さんでした・・なぜに・・・) つらかったのは、個室とは言っても小さな冷蔵庫がなく、給湯器はついていたけど故障中だったことです。 給湯器が故障中ってことは、お湯シャワーが浴びられないってことです。 初日は給湯器が壊れていることを知らずにシャワーに入ってしまい、看護師さんに聞いたら「お湯が欲しければバケツを買ってきて」と言われてしまいました。夫がすでに帰った後だったので、バケツを買って来てもらうこともできず。 (大きい公立の病院だったけど、院内に売店はなくて、買い物は病院の外まで行かなくてはいけませんでした) 仕方なく水シャワーに挑戦です。(ガーナの人の多くは普段から水シャワー) 心配してシャワールームを覗く看護師さんに「Can you manage?」と聞かれて、力なく「Yes...」と答えましたが、やっぱり無理でした。 手でちょろちょろと体に水をかけ終了。 さっそく、翌日夫に水浴び用バケツ(赤ちゃんが水遊びできるくらいの大きさ)と手桶がわりの小さいバケツを買って来てもらいました。ナースステーションでこのバケツに熱湯をもらい、水で薄めてシャワー替わり。 女性病棟だったので、個室といえども夫は泊まり込めず、初日に付き添ってくれた親戚の奥さんが入院中ずっと泊まり込んでくれました。 ナースステーションでお湯をもらって来てくれて、ちょうどいい加減にしてくれたり、夜中に私がお手洗いに起きるたびに一緒に起きてくれて、点滴スタンドを動かして介助してくれたり。 冷たいお水が飲みたいと言えば(熱があってどうしても冷たいお水が欲しかったんです)、片道10分以上かけて病院外にしかないお店にお水を買いに行ってくれたり、本当に彼女には感謝しかありません。 ガーナは英語が公用語で、学校教育は英語で行われます。でも、彼女は学校へ行っていないそうで英語があまりしゃべれません。私も彼女の言語であるTWI語は片言もいいところ。 それでも身振り手振りでどうにかなるもんです。 本当に困ったときが1回だけあって、その時は私が英語をスマホに打って、看護師さんを呼んでもらって彼女に伝えてもらいました。 今までに何度か会ったことはあったけれども、それほど親しくもない外国人の私に本当に献身的に身の回りの世話をしてくれました。 夫に「彼女も疲れるから私は一人でも大丈夫だよ」と言っても、「ガーナ人はこんなもんよ。気にしない、気にしない」と。 入院中は、隣の病棟に勤務する夫の知り合いの看護師さんが何度か様子を見に来てくれたり、近所の人が何人もお見舞いに来てくれたり、義母は「心配でご飯が喉を通らない」と何度も電話をくれたそう。 本当にみんなに気遣ってもらって感謝感謝です。 入院2日目の朝、今日は絶対帰るぞ!と思っていたのに、回診に来た女医さんから「もう1日入院しなさい」と言われ、「No----. I go home today!!!」と抵抗するも「You stay」と一言。 そりゃそうですよね、いくら「お腹は治った。吐き気もおさまった。」と嘘をついても(!)、起き上がれもせず、何も食べられず、ベットの上でお腹を抱えてたら見破られますよね・・・。 しかも、私と先生の英語のやりとりを付き添いの親戚の奥さんは分からないから、私が先生に「ほとんど夜中にお手洗いに行かなかった」と言っても、先生が彼女にTWI語で聞くと、「数えきれないほどお手洗いに行っていた」と言い、嘘もバレバレ。 看護師さん達はこらえきれず笑っていました。 交代時の引継ぎでも「この人はね、今日帰りたかったんだけど先生にだめって言われたの」って。みなんな私を見て笑ってましたけど、それくらいの英語は分かりますからねー。 3日目の朝はもう絶対退院してやるっ!と夫に朝7時ごろには着替えを持って来てもらって、回診前には着替えて、パッキングもして、血色がよく見えるようにチーク濃い目のメイクもして、ベットに腰かけて待っていました。 先生も看護師さんも帰る気満々で待ち構える私を見て半笑い。 「まだ退院していいって言ってないのに、帰る準備したの?」って。 「Yes, I go home!」です。 病院に入ったのが夜中だったので、外の様子が全く分かりませんでしたが、けっこう大きな病院だったようです。 やっと帰れるーーーと思ったら、まさかのバッテリー上がり。 この時期のガーナはハマターンと言って、サハラ砂漠の砂が飛んでくるんです。視界が悪くて飛行機が欠航になることもあるほどなので、車を運転するときはハザードランプを点灯しなくてはいけないそうで、夫はどうやらランプを切らないまま車を離れてしまったよう。 知り合いの修理工に隣町から来てもらって、ようやく病院から出られました! 家に帰ったら、近所の人が何人も顔を見に来てくれました。 みんな「よかった、よかった」と手を握ってくれて、本当にありがたかったです。 結局、お腹を壊した原因は分からずじまい。 病院で「何を食べたの?」と何回も聞かれましたが、思い当たるものはなくて。 水には私自身も、夫も周りの人もすごく気を付けてくれてペットボトル入りの水しか口にしなかったのに。 コップとかスプーンもボトル入りの水で洗ってくれてたのに・・・。(なんて手のかかる嫁!) シャワーの時に少し口に水が入っただけでもお腹を壊すことがあるみたいだから、それに風邪で抵抗力が弱ってたのも相まってダメだったのかな。 退院したのは帰国の前々日。 丸1日かけてアフリカまで行って入院とは、まったく何をしに行ったんだか・・・。 滞在中7日のうち、3日間病院にいたので、結局、いくつもの予定をキャンセル。 近所の人とのパーティーもできず、行きたかったお店にも行かれず。 風邪がやっと治ったのも岐路のドバイに到着した頃で。ドバイからまたガーナに戻ってやり直したいくらいでした。 最後に垣間見たガーナの医療システムのことを少し。 健康保険のような制度があり、やはり加入していない外国人は医療費が高額なようです。 点滴や飲み薬などに約250GHS(約58USD)、入院(個室)費用として3日間で約334GHS(約78USD)かかりました。(食事なし) 日本の感覚だとそれほど高額だとは思えませんが、郊外のアパート(キッチン、シャワールーム、トイレ付の2Rくらいの新築)の家賃が 入院費用は退院時の精算だけど、薬は都度精算、というか自分たちで買いに行きます。 医師に処方箋を書いてもらって、患者かその家族などが院外の薬局に買いに行って投与してもらいます。(夫も処方された薬が近くの薬局になかったからと、別の薬局まで探しに行ったりして結構大変だったようです。そうなると車を持っていなければもっと大変です・・・) 血液検査の時も「5セディかかるけどいい?」と聞かれて、その場でお金を払って検査してもらいました。 購入したものの体に合わなくて投与をやめてもらった点滴パックが4つくらいあったので、退院時に病院に引き取ってもらいました。薬を買う余裕がない人が来た時に使ってくれるそうです。 ************************ 帰国後、まだお腹の調子が完全にはよくなっていなかったので近所の内科を受診しました。 先生には「日本の病院ではそれくらいじゃ入院させられないけどねー」と言われました。 処方してもらった抗生物質などを3日間飲んだらすっかり良くなって一安心。 (ガーナの薬、私にはあんまり効かないんだよなぁ) そんなことで、今回のガーナ旅行記はあまり書けることがありませんが、大好きなかご屋さんに行ったのでその様子などをちょこちょこ書いていきたいと思います。 web拍手
by rhino705
| 2017-01-16 00:13
| 【番外編】2016 ガーナ
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